車買取の新常識って何?

車買取の新常識って何?

一昔前は、車を売ると言ったらディーラー下取のイメージが強かったですが、インターネットや流通ネットワークが発達してきた今は車の売り方も色々です。まずは車の売り方にどんなものがあるのか見ていきましょう。

一括査定

2000年に自動車系ニュースサイト「carview」が始めたと言われている「一括査定」、最近テレビやラジオのCMをやっているのでご存じの方も多いとは思いますが、今車買取の主流になりつつあります。
ガリバーやビッグモーターなどの大手の車買取店からスポーツカー・輸入車専門店などの様々流通経路を持つ買取店を一同に自宅に呼んでオークション形式で買取金額を出してもらえるので、高額売却への期待が高い売却方法です。主な一括査定サービスのアンケート結果では平均的に16万円以上価格の差がついています。デメリットとして買取店との日程調整や交渉の手間が増えますが、最近ではweb上で日程調整や価格が分かるサービスも出てきています。従来の一括査定の課題としてあげられていた、多くの買取店からの連絡や買取店の営業マンの対応の悪さを解決するべく、2016年後半からガソリンスタンドやお店に車を持込みそこで一回査定を受ければ、複数の車買取事業者がオークション入札してくれる新しいタイプの一括査定が流行の兆しを見せています。
オススメの一括査定は?

ディーラー下取り

昔からある、車売却の王道「ディーラー下取り」です。
乗り換えを検討しているのであれば、車を購入するお店のみで売却まで行うことが出来るので、一番手間の掛からない売り方と言えるでしょう。ただ手間は掛かりませんが、高値で売ることは期待できません。車買取店に比べ買取った車をうまく流通させる販売ルートが無いため、金額がなかなか上がりません。ディーラーの戦略として、値引き幅を小さくし、その分下取り額に上乗せして見せる事がありますが、総額として他の売却方法より高値になることはないでしょう。

ネットオークション

ヤフオクに代表される「ネットオークション」、販売店やオートオークションを飛ばして、直接ユーザーに売り渡せるため、高値が来た出来ます。ただ、まだまだトラブルが多いのも事実、売却後名義変更を行わないで翌年も税金が掛かったり、ネットに出ていたデータと違うと難癖をつけて減額交渉を行う等リスクも高めです。

様々な車の売り方がある中で、オススメは一括査定です。ディーラー下取りより若干手間が掛かるものの高値で売れ、ネットオークションよりトラブルが少ないので一括査定を使わない手はないです。特に持込型の一括査定は従来の課題を解決したものなので、ディーラーに売ることを決めている方も、あなたの愛社の参考相場を知るいいチャンスになると思います。
車買取店ってどんな種類があるの?

高価買取が狙える一括査定の仕組み

オススメの車売却方法の一括査定、一括査定はなぜ高値が期待できるのでしょうか?
それは様々な種類の車買取店が参加するためです。国内に多くの販売網を持つ「大手車買取店」・専門知識や独自販売ルートを持つ「スポーツカー・輸入車専門中古車店」・「自動車輸出業者」・「廃車業者」それぞれ得意分野が違います。どんな買取店があなたの車を高値で買取ってくれるのか調べておきましょう!

大手車買取店

国内に多くの店舗を持つ、車買取店は自社でも販売ネットワークを持っているため、国内のユーザーに人気のある車(プリウスやフィット、ワゴンR等)を高値で買取ってくれる事に期待が持てます。

車種別専門店

ベンツやBMWなどの輸入車やGTRや86などのスポーツカーを中心に扱っている専門店は、自動車好きのユーザーを囲っている場合が多く専門的な車を高値で買い取ってくれることが期待できます。また輸入車は耐久性・維持費の問題で古くなると人気も落ち査定額も下がり気味ですが、専門店は独自の市場を持っているため査定額の下落もあまりありません。

自動車輸出業者

買取った車を海外に輸出するルートを持っているため、海外のユーザーに人気のある車(ハイエースやランクル・カローラ・日本メーカーのスポーツカー等)を得意としています。またアフリカやアジアで10年落ちでも頑丈な日本車の人気が高いため古い車でも高く買い取ってもらえる事を期待できます。

廃車業者

古くなった車や事故で動かなくなった車も廃車業者なら買い取ってもらえます。廃車業者は使えるパーツを取り外し、残りはスクラップにして鉄などをリサイクル資材として売るルートを持っています。ディーラー等で廃車費用のお金をとられそうになっているのであれば、絶対に廃車業者に相談するべきです。

高値で車を売るなら、一括査定で様々な買取店に査定してもらいましょう!
車買取店ってどんな種類があるの?

あなたの車の買取相場は?

同じ車でも買取店の得意分野によって査定価格は数十万円差が出ることも日常茶飯事です。あなたの車と同じ年式・走行距離の買取相場を調べることはあまり意味があることでは無いかもしれませんが、車を売る前に相場を知りたい気持ちは誰にでもあります。インターネット上で車買取についての口コミや相場を公開しているサイトを確認しましょう。

Goo買取

カーと言えばGooでおなじみのGooが運営する買取サービス、少し手間ですがメルアドを登録すると希望の車種の概算相場が分かり、定期的に愛社の相場をメルマガで知らせてくれます。
【Goo-net】

みんカラ買取相場

日本最大級の車情報サイトと自動車好きが集まるSNSを運営しているカービューがやっている車買取の情報サイトです。リアルな車買取価格やオークション相場を元に算出した相場表など買取価格に関する情報は日本一だと思います。
みんカラ買取相場

トヨタ

買取相場ではなく、下取り相場ですがトヨタが運営するサイトでも相場が確認出来ます。サイトにも記載ありますが、参考程度の価格になっているようです。
トヨタ 下取り参考価格情報

人気車種の相場

参考までに人気車種10車種の標準グレードでの相場を調査してきました。

車種 3年落ち
3万km
7年落ち
7万km
10年落ち
10万km
プリウス 110万円前後 70万円前後 25万円前後
フィット 60万円前後 25万円前後 10万円前後
ワゴンR 50万円前後 30万円前後 15万円前後
エスティマ 200万円前後 100万円前後 50万円前後
エルグランド 200万円前後 100万円前後 40万円前後
アルファード 270万円前後 190万円前後 70万円前後
ハリアー 250万円前後 150万円前後 60万円前後
セレナ 175万円前後 60万円前後 30万円前後
オデッセイ 160万円前後 70万円前後 20万円前後
ノア 170万円前後 110万円前後 40万円前後
中古車の買取価格は水物です。時には1ヶ月で10%以上ダウンしてしまうこともあります。ネットで相場を調べたら、調べた価格より低くならないように賢く売却しましょう!
オススメの一括査定は?

オススメの一括査定は?

現在、車売却の主流になってきている一括査定は沢山の会社が運営しており、車を店舗に持込タイプの一括査定やメインの自宅に来てもらえるタイプ、査定するとポイントがもらえるものまで様々です。沢山有るサービスの中でもオススメの一括査定をご紹介したいと思います。

No.1 カーセンサー

国内随一の中古車サイト「カーセンサー」でも一括査定を行っています。業界No.1の最大30社査定に申し込め、国内有数の中古車サイトだけ合って登録している買取店の数は国内最大級で絶対にあなたの希望に合った買取店が見つかるはずです。更にカーセンサーの特徴として電話対応でだけでなくメール対応のみ希望が出来ます。日中電話に出られない方でもメールでやりとりできるので大変便利です。
あなたの愛車を一番高く買い取ってくれるお店探し

No.2 カープライス

今までの車買取の常識を覆す、安心感と高価買取を実現できるカープライスの一括査定!一度カープライスの査定を受ければ、査定データを元に全国の中古車買取店からオークション形式で入札が行われます。交渉を苦手としている方でも、勝手に買取店が競り合ってくれるのでこれまでにない高値を実感できます。残念なのがサービス範囲、現在は関東近辺でしか対応しておりません。ただ関東エリアの方は査定依頼してみる価値の有るサービスです。
買い取り業者よりも15%~25%高い買取価格!カープライス

No.3 楽天オート

インターネットの雄「楽天」が始めた一括査定が楽天オート
楽天市場のレビューの知識を活かし、口コミが充実しておりユーザー評価を確認出来るのが特徴です。また申し込みで楽天ポイント5ポイント、成約で1500ポイントもらえるので楽天ポイントをためている方におすすめです。
楽天の愛車一括査定!
最大9社へ一括査定!査定依頼でもれなく楽天スーパーポイントプレゼント!

カーセンサー カープライス 楽天オート
対応範囲 全国 関東近県 全国
査定回数 1〜複数 1回 1〜複数
査定場所 自宅周辺 自宅周辺・カープライス 自宅周辺
連絡手段 電話・メール 電話 電話
ポイント付与 - - 楽天ポイント
車を売るときに利用したい一括査定でもサービス内容は様々です。自分のニーズに合った一括査定サービスを見つけましょう。
オススメの一括査定は?

車買取攻略法は?

車買取攻略の鍵は、一括査定に申し込む前から始まります。3ステップに分けて攻略法を見ていきましょう。

SETP1 車買取申し込み前

ほとんどの車買取店は出張査定で自宅に来てくれます。駐車場や自宅の前でもOKですが、自宅に来られるのはチョット嫌って思われる方は近所の空き地など査定できる場所と日程を決めておきましょう

STEP2 申し込み直後

一括査定に申し込むと2〜3分で車買取事業者から電話が掛かってきます。そのとき重要なのは必ず同じ日時に全社を呼ぶことです。買取店の中には希望の時間にはいけないけど1時間後にはいけると言ってくる買取店がいると思いますが、その会社は誠実な対応は期待できませんので切りましょう。※大体大手の買取店が使ってくる手で、時間通りに来た買取店の金額を電話で聞いて、それ以上の金額出せますから買取店に帰ってもらってと言ってきますが、いざ査定して貰うと金額が出ない事はザラです。

STEP3 査定当日

同じ時間に指定の場所に来て査定して貰いましょう。価格が出そろった段階で自分の思っている金額に届かなかった場合は上位3社に希望階取り金額を伝えてこれだったら即決する等を伝えて再交渉しましょう。始めから希望金額を伝えてしまうと、買取価格が伸びないことがよくあります。

査定の事前準備をしよう!

査定の事前準備をしよう!

いざ、車を売ると決めたらどんな準備をして査定に望めばいいのでしょうか?お金を掛けて事前の準備をしても、掛かった金額分以上に査定が上がらないことも!チェックポイントを確かめて事前の準備をすませましょう。

期限がギリギリでも車検は通さない!

車検がギリギリだからと言って、車検を通しても多少の金額の差は出ますが車検費用を賄えるほどの差は絶対に出ません!なので期限がギリギリでもそのまま査定してもらいましょう

大きい傷、凹みは直さない

研磨剤等で磨いて落ちる細かい傷はきれいにしておいた方がいいでしょう、しかし大きな傷・凹みは直さなくても問題ないです。車買取店は自社整備工場や提携の整備工場があるため、安く修理できます。大きな傷や凹みを直しても修理代分の値上げはないです。査定額への影響は1パネルで1〜2万円の減額を見込んでおきましょう

掃除をしましょう

普通のことですが、室内・ボディー・ガラスも内側外側から掃除しましょう。きれいにすることによって状態のよく扱っていたことも分かるはずです。掃除をして忘れがちなことは、においの掃除です。普段自分では気にならないですが、意外と使っていた臭いが残っています。特に、ペットを乗せたり、たばこを吸われる方は市販の煙が出るタイプの消臭剤等で念入りににおいの掃除を済ませた方がいいでしょう

買った時についていたものはすべて揃えましょう

外してしまった純正パーツや保証書(整備手帳)・スペアーキーなど車を買ったときについてきた、全部揃えておきましょう。社外品のパーツは好みが分かれることもあるので、意外と純正品の方がが評価も上がったりします。

無駄にお金を掛けずに車検は通さない、大きな傷・凹みは直さない。掃除は内装外装・ニオイを含めキッチリと。保証書やスペアーキー・純正パーツを揃えたら、トランクの荷物を出して査定士さんを待つだけです。
あなたの車の売り時はいつ?

あなたの車の売り時はいつ?

基本的には海外で人気が爆発したりして輸出が増える等がないかぎり、刻々と買取相場は下がり続けますが、ただ月によって値段が若干変動する場合もあります。あなたの車種の売り時はいつなのかを調べましょう!

1・2月

中古車業界も3月決算の会社が多く、3月までに販売する車を確保したい会社が多いので、基本的にどの車種も売り時です。すぐ販売ルートに乗せられる比較的新しい車は更に価格の高騰が期待できます。

3・4月

3月は引き続きどの車種も売り時でしょう。更に4月に新生活を迎え車を乗り換えるユーザーが増えます。転勤後に必要になるコンパクトカーや子供の送り迎えに必要になるミニバンなどがプラス査定の期待が持てます。

5・6月

夏のレジャーシーズンに向けてSUV等の需要が高まるためレジャー向きの車がプラス査定を受けられるシーズンです。アウトドアで活躍できる4DWなども○

7・8月

車の流通台数が少なくなる月で、販売の需要も下がっている月です。この期間は車種によってのプラス査定は受けるのが難しいです。

9・10月

9月は上半期の締めになり、営業マンも業績達成に向けてプラス査定が発生しやすい月になっています。

11・12月

この時期は北日本や山間部で本格的な冬を迎える前に車の乗り換えを検討する方が多いので、寒冷地仕様の車や4WDなどが需要が高まりプラス査定が期待できます。

経年劣化で下がる一方の買取相場ですが、1年間の需要の流れを見るとプラス査定につながるヒントが隠れています。
今が売り時の車種は?

今が売り時の車種は?

一般的に買取相場は、モデルチェン直後とモデルチェンジ後2〜3年で中古車市場に新モデルが出てきた時に買取価格が下がります。直近でモデルチェンジを行った車をチェックしておきましょう。

プリウス

新型プリウスは燃費性能も格段に上がり、発売当初から旧型のプリウスに乗り換える方が続出しています。プリウスは中古車市場でも人気の車種なので値落ちの幅も少しでしたが、新型が中古車市場に回ってくる前に売却がオススメです

パッソ

人気のトヨタのコンパクトカー「パッソ」マツコデラックスのCMでも話題になりました。ヴィッツやノート、フィットなどに並ぶ人気車種で、特に手ごろな価格と操作性の高さで女性に人気があります。こちらも新型が中古車市場に回ってくる前に売却がオススメです

セレナ

2013年までミニバン売り上げNo.1だったセレナが満を持してのフルモデルチェンジ。燃費や加速性能の向上はもちろん、目玉は自動運転システム「パイロットドライブ1.0」の搭載です。売り上げで負けていたノア・ヴォクシーを逆転すべく発売された新モデル。旧モデルにお乗りの方は新モデルが流通する前の今が売り時です。

フリード

8年ぶりのフルモデルチェンジ、今度は乗車人数6、7人のフリードと5人のりのフリード+に分かれて、ユーザーの選択肢も増えました。まさにキャッチコピー通りの「THIS IS 最高に丁度いい Honda!」を体現する車種に!こちらも新モデルが流通する前の今が売り時です。

ワゴンR

長年軽販売台数No.1を維持していたワゴンRも、最近ではNbox等の他社に抜かれていました。そんなワゴンRも4年という速いスパンでのフルモデルチェンジで販売台数No.1を取り戻すために、車重が100〜150kgも軽くなり燃費が35〜40km/Lまで上がるのではと噂されています。スズキは燃費偽装問題で計り直したらプリウスより燃費が良かったなど燃費向上に力を入れているので、これを期に旧型から乗り換えるのもオススメです。

インプレッサ

昨年の東京モーターショウで発表の有った新型インプレッサ。スバルの次世代プラットフォーム「Subaru Global Platform」が初めて実用化される車種として注目されていて、世界トップクラスの衝突安全性能を誇ります。また今やスバルの代名詞ともいえるアイサイトver.3が全車種標準装備、更に歩行者用のエアバックまで!安全性が飛躍的に上がるインプレッサ、新モデルが出る前の今が売り時です!

モデルチェンジ後、買取価格は下落する傾向にあります。モデルチェンジ直後やモデルチェンジが噂されている車種を乗っている方はなるべく早めの査定依頼をオススメします。
車買取のトラブル対応

車買取のトラブル対応

近年は車買取店の営業マンの質も上がってきておりトラブルがなくなってきた車買取ですが、それでもまれにトラブルになることはあります。そんな時は直接業者とやりとりするより車買取店が作る業界団体の窓口に連絡を入れた方が何かとすぐに対応してもらえます。国内の最大業界団体「JPUC」の相談窓口に相談しましょう。

日本自動車購入協会(JPUC)

JPUC車売却消費者相談室
http://www.jpuc.or.jp/trouble/
電話番号:0120-93-4595

トラブルになった時は、大きくなる前に相談室に連絡した方が◎。